2004年6月28日 |
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学校の様子 |
田穎さんと
久保田さん |
基金部鄧紅沁主任の案内で易県に向かった。最初に訪問した白馬郷の白馬中学は、老朽化した平屋校舎に生徒276名の、文字通り何もない中学だった。「県政府から出る教材費は、用紙とチョークを買うと終わりです。お見せできるような図書室はありません」と宋恵増校長が静かな笑顔で語った。6月に卒業したばかりの柳田奨学金受給生の田頴さんが駆けつけてくれた。 |
流井郷に入り、4年前の開園時、JCCが屋内外の遊具など25品目を寄贈した中心幼児園を訪ねた。昼食を終えて登園してきた子どもたちの汗でぬれた頭髪の下には大きな瞳が輝いていた。3歳~6歳の園児93名、園長の他保育員1名、教師3名。園費は月額30元(約450円)、入園率100%。古い事務所を改造した園舎、もっと整備したいと話していた。
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流井中学は、9年制義務教育普及を担う郷の重点校である。生徒数640名(内女子210名)職員数44名。平屋の老朽校舎であるが、パソコンをぎっしり配置した意欲的な教室を見た。教室を改造した寄宿舎・食堂の脇にあった給水設備(水塔)が壊れて使えなくなっていた。新学年開始の9月までには新設しなければならないが資金がなくて困っていると聞いて、即刻支援を決めてしまった。 |
流井郷主良小学校は、生徒数179名(内女子103名)と学前班に職員8名の小規模校である。児童の学費は年額184元。JCC奨学金を受給している路朝陽君(9歳/3年生)に会った。校舎の老朽化が進み、3年生の教室は屋根が崩れかけて危険なので、民家を借りて授業をしていた。危険教室は現在修築中であるが、レンガの芯にする鉄骨の購入資金(5万元/70万円)がなくて作業はストップしているとのことである。 |
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白馬中学校 |
白馬中学校 |
最後に、再度白馬郷に戻り、中心東白馬完全小学校を訪問した。全校8クラスで児童数256名(内女子130名)、職員12名。古びた教室で壊れ方がまちまちの机と椅子からはみ出すように座っていた子どもたちの姿が忘れられない。北京で不要になった机と椅子をもらってきて不足を補っているが、まだ絶対数が足りない、ということだった。 |